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9784838602339

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狂歌百人一首泥亀の月を読む

─戯劇百人一首闇夜礫への改作─
書名かな きょうかひゃくにんいっしゅすっぽんのつきをよむ
――どうけひゃくにんいっしゅやみよのつぶてへのかいさく――
著者(編者)名 山本廣子 著
著者(編者)名かな やまもとひろこ
ISBNコード 978-4-8386-0233-9
本体価格 3,333円
税込価格 3,666円
判型 A5判上製カバー装
頁数 304頁
刊行日 2009年2月10日
在庫 残部僅少
 狂歌を楽しむひとつの方法 

 小倉百人一首をもじった『狂歌百人一首泥亀の月』。
江戸庶民の哀歓を詠い上げた江戸のもじり歌には、現代社会にも通じる面白味がある。
 著者は狂歌と戯画を見比べながら、巧みなうがちを見抜き、作者・越谷山人の戯の世界を読み解く。
 東京都立中央図書館特別文庫室蔵『狂歌百人一首泥亀の月』とその改作『戯劇百人一首闇夜礫』の影印を全篇掲載

『近世の狂歌は機知と笑いを生命線とするパロディーの文学であり、歌のどこに面白いがあるかといった点を解明することは狂歌研究にとってはもっとも本質的な問題であると思われる。
 山本さんはご自身で狂歌の面白さを感じ、その面白さを多くの人に伝えたいという思いが強く、そのためにこの書を執筆したと聞いている。
 その成果は直接には本書の第一部「評釈篇」にまとめられているが、それにとどまらず、見られる限りの伝本をみて作品の成立過程を考察し、また本作品の位置についても狂歌史の流れの中で把らえようとしている。
 更に作者「越谷山人」についても、文献の上で考えるだけでなく越谷の地に何度も赴き、手を尽くして研究を深めている。それらの成果をまとめたものが山本さんのこの『狂歌百人一首泥亀の月を読む』である。』<序 大取一馬より抜粋>
  序   大取一馬
  はじめに

第一部 評釈篇
 『狂歌百人一首泥亀の月』評釈

第二部 研究篇
 第一章 研究対象とした伝本
 第二章『狂歌百人一首泥亀の月』および
       『戯劇百人一首闇夜礫』の成立
  第一節 『泥亀の月』および
       『闇夜礫』の著者とその成立年
  第二節 版本『闇夜礫』の序者並びに
       画工兼版元と著者の関係
 第三章 江戸狂歌史における作品の位置
  第一節 江戸狂歌の展開
  第二節 『泥亀の月』および『闇夜礫』両作品の位置
  第三節 その他のもじり百人一首における両作品の位置
 第四章 両作品の特徴
  第一節 狂歌の特徴
  第二節 戯画の特徴

第三部 翻刻篇
 凡例
 一 『狂歌百人一首泥亀の月』
    【東京都立中央図書館特別文庫室蔵】翻刻
 二 『戯劇百人一首闇夜礫』
    【東京都立中央図書館特別文庫室蔵】翻刻
 三 『狂歌百人一首闇夜礫』序・跋の翻刻
  1『狂歌百人一首闇夜礫』
    【東洋大学図書館蔵(ア)本】序の翻刻
  2『狂歌百人一首闇夜礫 完』
    【西尾市岩瀬文庫蔵】序・跋の翻刻

第四部 影印篇
 凡例
 『狂歌百人一首泥亀の月』
  【東京都立中央図書館特別文庫室蔵】影印
 『戯劇百人一首闇夜礫』
  【東京都立中央図書館特別文庫室蔵】影印

 初句索引
 あとがき

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