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T85

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文章・文体から入る日本語学

―やさしく、深く、体験する試み―
書名かな ぶんしょうぶんたいからはいるにほんごがく ―やさしく、ふかく、たいけんするこころみ―
著者(編者)名 小林千草 著
著者(編者)名かな こばやしちぐさ
ISBNコード 978-4-8386-0412-8
本体価格 1,800円
税込価格 1,980円
判型 A5判上製カバー装
頁数 262頁
刊行日 2005年5月30日
在庫 在庫あり ※50冊以上購入ご希望の場合には別途ご連絡下さい。
文章・文体をどう捉え、如何にしたらよい文章が書けるか実践的に学習するテキストであると共に、日本語学とはどのような研究対象と視野を持つものかを説く。

はじめに
第一章 「文」「文章」「文体」の概念と最近の研究動向
 1 文・文章・文体・文体論・スタイルに関する辞書的説明
 2 『国語年鑑』の分類より
 3 最近の研究動向
  【発展課題】
  【参考文献】

第二章 「文体」を研究するための心構えと方法論
    *木原茂「文体論の方法―部屋描写の場合―」
                (全文収録に学ぶ)
 1 木原茂「文体論の方法―部屋描写の場合―」に学ぶ
 2 《収録》木原茂「文体論の方法―部屋描写の場合―」
   《一 文体論の問題》
   《ニ 二葉亭四迷の部屋描写》
   《三 国木田独歩の部屋描写》
   《四 尾崎紅葉の部屋描写》
   《五 島崎藤村の部屋描写》
   《六 森鴎外の部屋描写》
   《七 夏目漱石の部屋描写》
   《八 芥川龍之介の部屋描写》
   《九 むすび》
 3 木原論文より発展して
  【発展課題】
  【参考文献】

第三章 「文体」を計量的に分析し帰納する方法論
   *樺島忠夫・寿岳章子「文体の統計的観察」
              (全文収録)に学ぶ
 1 樺島忠夫・寿岳章子「文体の統計的観察」に学ぶ
 2 《収録》樺島忠夫・寿岳章子「文体の統計的観察」に学ぶ
   《1 作品の統計的分析》
    (1)名刺の比率(%)
    (2)MVR
    (3)指示詞の比率(%)
    (4)字音語の比率(%)
    (5)文の長さ(自立語数)
    (6)引用文の比率(%)
    (7)接続詞をもつ分の比率(%)
    (8)現在どめの分の比率(%)
    (9)色彩語の比率(%)
    (10)表情語の比率(%)
  《2作家の文体の把握》
   《付表A現代小説100作品の分析表》
   《付表B作家の作品特性値分析表》
 3 樺島・寿岳論文より発展して
  【発展課題】
  【参考文献】

第四章 「文章」「文体」研究と共鳴する「文章史」「文体史」
 1 ある講座本より
 2 他の講座類より
 3 知識としての「文体史」と術語
  【発展課題】
  【参考文献】

第五章 中世における「文章」「文体」研究の実態
   *中世の文章群を読む
 1 文章研究・文体研究の歴史
 2 中世における文章研究・文体研究
 3 ロドリゲス『日本大文典』に言うBunxo(文章)・
   Vtais(謡)・Soxis(草子)・Monogataris(物語)
   ・Mais(舞)の具体例
  3・1 Bunxo(文章)―蓮如「御文章」―
  3・2 Vtais(謡)―元和卯月本謡曲百番「定家」
  3・3 Soxis(草子)―『うらしま』
  3・4 Monogataris(物語)―『太平記』直冬西国下向
      事/『撰集抄』増賀上人之事
  3・5 Mais(舞)―幸若舞曲「山中常盤」
  【発展課題】
  【参考文献】

第六章 異文化接触の上に花開いた「キリシタン文学」の文体
   *多くのキリシタン文学を読む
 1 異文化接触の上に花開いた「キリシタン文学」とは
  1・1 『サントスの御作業』
  1・2 『ヒイデスの導師』
  1・3 『コンテムツス-ムンジ』と『ぎや-ど-ぺかどる』
 2 ゾ終止文から見た「キリシタン文学」の文体
  2・1 「キリシタン文学」の「ゾ終止文」の様相
  2・2 「ゾ終止文」の様相に関する〈表1〉から
       導かれること
  2・3 「ゾ終止文」の上接語より導かれること
  【発展課題】
  【参考文献】

第七章 ある日の「新聞」の「文体」分析
 1 一九九九年八月一日の新聞の社説から
 2 川柳・俳句・短歌の文末表現と文体
 3 文末表現の歴史と言文一致運動
  【発展課題】
  【参考文献】

第八章 小学一年生の「文章」分析
 1 文字と文章の獲得
 2 小学一年生の「文章」を文連接法から観る
 3 小学一年生の「重ね型文連接」の様相
 4 「重ね型文連接」における前文・後文間の表現機能
 5 まとめ
  【発展課題】
  【参考文献】

第九章 どうしたらよい文章を書くことができるのか
    実践的文章論Ⅰ
 1 章のはじめに
 2 風に靡くもの
 3 松場にさわろう
 4 見えないものを見る、連想の世界
 5 原稿用紙に向かおう―段落・改行・句読点のことなど
  【発展課題】
  【参考文献】

第十章 どうしたらよい文章を書くことができるのか
    実践的文章論Ⅱ
 1 章のはじめに
 2 「あと」
 3 「とか」「私的には」
 4 「いまいち」「なにげに」
 5 「けど」「とこ」「~って」
 6 カタカナ語
 7 子どもの文章
  【発展課題】
  【参考文献】

おわりに
あとがき

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