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コンテムツスムンヂの研究〈研究篇〉

書名かな こんてむつすむんぢのけんきゅう けんきゅうへん
著者(編者)名 小島幸枝 著
著者(編者)名かな こじまゆきえ
ISBNコード 978-4-8386-0230-8
本体価格 15,000円
税込価格 16,500円
判型 A5判上製函入
頁数 560頁
刊行日 2009年7月15日
在庫 残部僅少
キリシタン文化研究会の有志が、チースリク神父を中心に読み合わせたものを土台に、今回あらためてラテン語流布本を全訳し、ローマ字本と国字本の校本を作成、徹底的に両本の表現を比較する国語学的手法で分析した記述的研究の研究篇。

序文                    大塚光信

第1章 「コンテムツスムンヂ」の背景

 はじめに
  1 キリシタン版「コンテムツスムンヂ」刊行の経緯
  2 『コンテムツスムンヂ』の伝本
  3『コンテムツスムンヂ』の内容
  4 ヨーロッパにおける思想的背景と「新しい信心」運動
  5 原著者について
  6 研究小史

第2章 キリシタン版とラテン語原典
 第1節 原典へのアプローチ
  1 引用章句をめぐる翻訳の種々相
  2 ローマ字本・国字本の一致する訳
  3 ルイス・デ・グラナダ訳スペイン語本について
 第2節 キリシタン版の目次について
  1 目次の異同
  2 国字本の削除と大幅異同(資料)
  3 国字本の省略と内容
第3章 ローマ字本と国字本の文体
 第1節 国字本の修正
  1 仮名遣い(音韻・表記)に関して
  2 語法・活用に関して
  3 接続に関して
  4 用語に関して―「上表」「自用」「挙用」「執着」
 第2節 文体と訳語の修正
  1 漢語から和語へ
  2 和語を和語に
  3 和語を漢語に
  4 漢語を漢語に
  5 本語から訳語へ
  6 訳語から本語へ
  7 四字熟語の言い換え
  おわりに―漢字音について
 第3節 ローマ字本の用語・国字本の用語
  1 ローマ字本の特徴的な用語
  2 国字本の特徴的な用語
  3 「コンテムツスムンヂ」の用語
第4章 ラテン語原典より見た翻訳語の実態
 第1節 単語の訳出
  1 仏教語の援用
  2 本語を用いた訳出
  3 類語の翻訳
 第2節 文法の訳出
  1 受身形の訳出
  
2 接続法の訳出
  3 不定詞の訳し方
  4 命令法の訳出
  5 引用文の扱い(語法)
  6 最上級形の訳出
  7 比較級形の訳出
  8 時制の訳し方
 第3節 『コンテムツスムンヂ』の否定表現とその訳出法
  1 ラテン語の側からみた否定表現
  2 否定語の訳出例
  3 訳文例からみた否定表現の様相
第5章 コンテムツスムンヂの翻訳態度
 第1節 接続語の語形
 第2節 文末表現について
  
1 ローマ字本の文末表現
  2 国字本の修正よりみる文末表現
 第3節 四字熟語の世界
第6章文化の訳出
 第1節 直訳体の効果―斬新な表現
  1 文体
  2 表現
 第2節 日本になかった文物風習その他の翻訳
 第3節 日本の文物および日本語の表現を援用した訳出
  1 慣用表現
  2 係結びの残照
第7章 『コンテムツスムンヂ』の翻訳者
  はじめに
  1 キリシタン時代の翻訳の背景とその方法
  2 『コンテムツスムンヂ』の翻訳者
  3 原マルチノの語学力―国字体における修訂の吟味
  4 ビセンテ洞院を国字本訳者とみなす根拠
  5 国字体訳書の成立
  6 後藤版と原田版
終章 キリシタン版の翻訳法―文化の翻訳と新しい文体の創造―
  はじめに
  1 キリシタン時代の時代区分とキリシタン版
  2 キリシタン版について
  3 キリシタン時代の「翻訳」という語の意味
  4 翻訳例
  5 新しい文体の創造
  おわりに―隠れキリシタン二題

結びにかえて

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