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日本語訳 英琉辞書

書名かな にほんごやく えいりゅうじしょ
著者(編者)名 B.J.ベッテルハイム 著/伊波和正/高橋俊三/兼本 敏 編訳
著者(編者)名かな B.J.ベッテルハイム ちょ・いはかずまさ・たかはしとしぞう・かねもとさとし
ISBNコード 978-4-8386-0702-0
本体価格 18,000円
税込価格 19,800円
判型 B5判上製カバー装
頁数 624頁
刊行日 2017年05月14日
在庫 有り
英琉辞書は、ベッテルハイムの自筆稿本 大英図書館蔵 English-Loochooan Dictionary(英琉辞書)とその付録のChinese Derivatives(漢語)を翻訳したものである。資料としての活用を第一に考慮し、辞書本体(A~Z・漢語)を冒頭に編み、索引と解題を後半に綴じた。

 1. アルファベットで書かれているので、音価がわかりやすい。さらに補助符号を使って精密に記録しているので、当時の音韻を調べるのに非常に役立つ。
 (a)本土方言のネとニに対応する音を、おのおの ni, nyi で書き分けている。この区別が明治時代まで有ったことを、伊波普猷は「琉球語の母音組織と口蓋化の法則」などで述べているが、他の人、例えばチェンバレンの著書などでは区別しておらず、今までは不確実であった。
 (b)1883年生まれの比嘉春潮も失いかけていた zi と z,i の区別を、19世紀前半では正確に区別していたことが分かる。すなわち、本土方言のズ・ヅ(ゼ)を dzi(zi) で表記し、ジ・ヂ(ギ)に対応する語を dji で表記し、両者を正確に書き分けている。

 2. 明治以降に本土から移入された語かどうか判定する資料になる。総体としては、今まで漢語に由来する方言の多くは、明治以降に沖縄に移入された語のように思われていたが、そうではなく、相当多くの漢語を当時の知識人は持っていたことがわかる。

 3. 知識人の間では、明治以前にも、多くの和語が移入されていたことがわかる。


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