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第130回貴重書展示 『源氏物語のこどもたち』鶴見大学図書館

130鶴見貴重書

第130回貴重書展示『 源氏物語のこどもたち』鶴見大学図書館

あけましておめでとう存じます。
新春恒例の貴重書展示が源氏物語研究所の担当となって、もう10年ほ
どになりましょうか。当研究所の最大の仕事は―と改まって申しあげる
のもおかしなものですが―、『源氏物語』とそれに関連する分野につい
て、質のよい古典籍を収集し、書物に即した的確な調査を行うことにあ
ります。大衆伝達手段に乗って華やかに打ち出される言説や、あるいは
犀利を装った所謂現代的な議論は、しばし人目を驚かすことはあっても
所詮根無し草、すぐに次の流行に取って代わられます。時を超えて学問
を支え、豊かな源泉となって研究を潤し続けるものは、古典籍をおいて
他に見あたりそうもありません。研究所はこれまで蓄積された蔵書の錦
にさらなる花を加えるべく、限られた予算を最大限有効に活用し、目録
を眺め回し古書肆を訪ね、検討を重ねて書物を集めます。その結果、学
界のみならず一般にもよく知られるところの、本学の優秀な貴重書コレ
クションが形成されました。長い間離ればなれになっていた書物が、こ
こ鶴見で再び一緒になる、といったことも起こります。これも継続的な
集書の成果です。
さて今回は、『源氏物語』の中から誰もが心惹かれる可愛らしい存在に
お出ましいただきます。「小さいからだに大きな望み」ではなく、力一
杯懸命に、遊び、働き、褒められたり叱られたり、目の離せない登場人
物たちの活躍を御覧下さい。
平成壬辰青陽中浣
源氏物語研究所 高田信敬
*立案・解題は高田の担当です。ご意見・ご感想など、是非お聞かせ下さい。また、図書館の典籍のみでは足りない箇所に個人蔵の資料を提供していただきました。ご協力に感謝します。

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