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C38

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武蔵野文庫7 源氏物語と風土

─その文学世界に遊ぶ
書名かな むさしのぶんこなな げんじものがたりとふうど ―そのぶんがくせかいにあそぶ
著者(編者)名 小山利彦 著
著者(編者)名かな こやまとしひこ
ISBNコード 978-4-8386-0360-2
本体価格 2,204円
税込価格 2,424円
判型 四六判並製カバー装
頁数 292頁
刊行日 1987年5月15日
在庫 在庫あり ※10冊以上購入ご希望の場合には別途ご連絡下さい。
四季おりおりの風雅な詩情を奏でる京都は、さまざまな文学作品の舞台となった。この変化にとんだ京都の風土を見事に活かしたのが『源氏物語』である。本書は、京都とその周辺に物語ゆかりの地を訪ね、風土とのかかわりを探り、王朝以来多くの人々の心をひきつけてきた『源氏物語』をより深く味わうために、多数の写真資料と解説を掲げてまとめた労作である。

はじめに
一 大内裏・朱雀大路周辺の風土
 1 後宮――玉の輿の女君たち――
 2 清涼殿――帝の住まい――
 3 紫宸殿――内裏の正殿――
 4 大極殿――絢爛たる公事の殿物――
 5 朱雀大路 Ⅰ――船岡山・朱雀門・羅城門・東寺――
 6 朱雀大路 Ⅱ――大学寮跡・曹司跡・神泉苑――
 7 朱雀大路 Ⅲ――朱雀院跡――
 8 朱雀大路 Ⅳ――鴻臚館跡――
 9 冷泉院跡――秘め事を背負った冷泉帝の後院――

二 洛東の風土
 1 紫式部邸跡――中川わたり――
 2 愛宕――冥界への通い路――
 3 鳥野辺陵――王朝の墓所――
 4 夕顔の宿――王朝庶民の生活圏――
 5 河原院跡――その栄耀と荒廃――

三 洛北・北山の風土
 1 雲林院のあたり――歌枕から地獄説話へ
 2 下鴨神社――光源氏が栄華を祈願――
 3 上賀茂神社――御手洗川の清流――
 4 大雲寺と鞍馬寺――北山のなにがし寺――
 5 貴船神社と日吉大社
 6 比叡山延暦寺 Ⅰ――夕顔の供養――
 7 比叡山延暦寺 Ⅱ――横川僧都の世界――
 8 小野の坂本――浮舟の隠れ里――
 9 大原――柏木未亡人落葉宮の山荘――

四 洛西の風土
 1 仁和寺――朱雀院の「西山なる御寺」――
 2 嵯峨野野宮――斎宮潔斎の地――
 3 大堰の河畔――明石女君の別業――
 4 嵯峨の院跡・大覚寺・名古曽の滝跡――光源氏の仏教世界――

 5 清涼寺――光源氏の嵯峨の御堂――
 6 御座山周辺の寺々――念仏寺・二尊院・厭離庵・常寂光寺など――
 7 桂の院跡――王朝文学への憧憬――
 8 大原野神社――春日の神を分霊――
 9 大原野の名所――小塩山と業平伝説――
 10 石清水八幡宮と山崎――西国との連関――
五、洛南の風土
 1 藤氏の氏寺・法性寺跡――薫君と浮舟の宇治行――
 2 宇治への途次――題醐・本幡のあたり――
 3 八宮の宇治山荘――菟道稚郎子の面影――
 4 王朝の極楽浄土、平等院――夕霧の宇治院――
 5 宇治川の流れ――宇治の姫君たちの人生を語る――
 6 彼の里と宇治の古蹟――宮廷人にとっての遠つ方――
六、京都を離れた近畿の風土
 1 逢坂の関跡――源氏と空蝉との再会――
 2 琵琶湖岸から石山寺へ――王朝貴族に愛好された参詣路――
 3 初瀬寺――観音の霊験を求めて――
 4 吉野金峯山寺と吉野川――厳格な御嶽精進――
 5 春日大社――藤原氏の神――
 6 葛木の神と澪標――修験の山と淀の流れ――
 7 住吉大社――源氏と明石一族の加護――
 8 須磨――光源氏流謫の地――
 9 明石――雅趣豊かな海辺生活――

 地図(源氏物語の空間・京都付近・平安京と京都市・
    大内裏の図・内裏の図・
清涼殿図・
    朱雀大路周辺の現在・嵯峨野・宇治)

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