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C54

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頼政挙兵〔平家物語鑑賞〕

書名かな よりまさきょへい〔へいけものがたりかんしょう〕
著者(編者)名 梶原正昭 著
著者(編者)名かな かじわらまさあき
ISBNコード 978-4-8386-0391-6
本体価格 2,600円
税込価格 2,860円
判型 A5判上製カバー装
頁数 384頁
刊行日 1998年12月10日
在庫 在庫あり
※10冊以上購入ご希望の場合には別途ご連絡下さい。
   目   次

『平家物語』鑑賞の手引き
  古典は問題を提起する
  散文の古典の代表作『平家物語』
  物語の《とき》への着眼
   ①完了した視点で書かれていること
   ②物語の伏線とその脈絡に留意せよ
   ③暗示と予兆について
  物語の《ところ》への着眼
   ①その視点を見きわめよ
   ②シチュエーションに留意せよ
   ③場面転換の巧みさ
  物語の《ひと》への着眼
   ①群像形象のおもしろさ
   ②作中の会話を心にとめること
   ③沈黙の《間》に気をつけよ

源氏再興の夢─「源氏揃」
  不遇の皇子以仁王/老将・源三位頼政
  頼政、深夜高倉の宮を訪う/吾妻鏡』の記事
  頼政挙兵の真相/名寄せという形式/源氏一族の展開
  諸国に散在する源氏一族/挙兵への説得/相大納言の予言
  令旨、諸国の源氏へ/高倉宮の令旨の内容/謀反発覚

月下の乱闘─「信連合戦」
  劇的な幕開き/長兵衛尉信連という侍/女装の逃避行
  秘蔵の笛・小枝/笛を巡る脈絡/信連の装束
  装束描写の着眼点/長兵衛尉長谷部信連が候ぞ
  信連の奮戦/信連捕らわる/この段の見どころ
  信連の弁明/侍品の者/信連の武勇譚/信連のその後
  信連後日譚の異説/ドラマティックな場面構成
  〔物語の舞台 高倉の宮御所」

馬とつわもの─「競」
  今三日が中の御嘆き/頼政謀反の動機/名馬木の下
  馬をめぐる逸話/名馬は武士の宝/金焼きのはずかしめ
  宗盛の思い上がり/小松殿のふるまい
  賢兄重盛と愚弟宗盛/頼政一族の三井寺入り
  取り残された競/宗盛と競/競の報復/競の装束描写
  競、三井寺へ/煖廷の尾髪は生えず/主従のきずな
  五十嵐力博士の指摘/オムニバスの手法
  〔物語の舞台 滝口の陣と弓場殿〕

奇襲ならず─「大衆揃」
  六波羅夜襲の軍議/一如坊新海の長口舌
  乗円坊慶秀の反駁/軍議のモチーフ/夜襲部隊の名寄せ
  大手のつわものたち/平等院と北の院の僧徒
  房人・堂衆・中間法師ばら/渡辺党の武士たち
  孟嘗君の故事/一如房焼打ちされる/名笛・蝉折のこと
  蝉折の銘の由来/二つの世をつなぐ笛/乗円坊との決別
  山内須藤の一族・刑部房俊秀
  〔物語の舞台 三井寺〕

軍場こそ晴れ─「橋合戦」
  宮の落馬/橋板、三間引はずし/平家勢の追撃
  橋上合戦譚の原拠/川を隔てての矢いくさ
  頼政と仲綱の装束/わざと甲は来給はず
  五智院の但馬の奮戦/功名譚とあだ名/浄妙房明秀も登場
  黒づくめのひた黒装束/荒法師明秀の名のり
  箙に一つぞ残ったる/一条・二条の大路とこそ振舞うたれ
  明秀の奮戦ぶり/いくさ語りのリズム/一来法師の救援
  芸能化された一来法師/戦場から去る浄妙坊
  上総守忠清の提議/若武者足利又太郎の場合
  実例としてのいくさ語り/馬筏による渡河法
  いくさ語りの口吻/忠綱麾下の東国軍団
  馬筏による強行渡河/ゆきとどいた下知
  三弾仕立ての構成
  〔物語の舞台 宇治〕

宮方の破滅─「宮の御最期」
  足利又太郎の装束/名のりの意味するもの
  足利氏のその後/流される軍兵たち/宮方の防戦
  源太朗判官の最後/伊豆守仲綱と下河辺藤三郎
  六条蔵人仲家父子の悲劇/埋木の遺詠
  其の時に歌詠むべうはなしかりども
  頼政最後についての異説/渡辺競と円満院源覚の奮戦
  古つわもの飛騨守景家/高倉の宮の最後
  六条亮大夫宗信の目撃談/高倉の宮最後譚・異聞
  間に合わなかった南都勢
  〔物語の舞台 光明山の鳥居と贄野の池〕

弓矢のほまれ─「鵼」
  詠歌による章段/「人知れぬ大内山の山守は」の歌
  三位叙任のいきさつ/「上るべき便り無き身は」の歌
  頼政の歌才/近衛院の御代の怪異譚/八幡太郎義家の鳴弦
  頼政への下命/頼政、変化のものを射る/怪物の正体
  頼政、御剣を賜る/ヌエ塚の伝承/応保の化鳥事件
  頼政再度の功名/頼政が拝領した所領/二つの妖怪退治譚
  菖蒲の前をめぐるエピソード

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