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研究書(文学系) 詳細
源氏物語の伝来と享受の研究
書名かな | げんじものがたりのでんらいときょうじゅのけんきゅう |
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著者(編者)名 | 菅原郁子 著 |
著者(編者)名かな | すがわらいくこ |
ISBNコード | 978-4-8386-0294-0 |
本体価格 | 11,000円 |
税込価格 | 12,100円 |
判型 | A5上製函入 |
頁数 | 376頁 |
刊行日 | 2016年2月25日 |
在庫 | 残部僅少 |
平安から江戸にかけて、『源氏物語』がどのように伝えられたのか、また人々はどのように『源氏物語』を受け継ぎ、受け入れていったのか。古写本、古筆断簡、抜書、画帖、梗概書など、さまざまな形態の『源氏物語』の伝来や享受に関する発展的考察。
目 次
凡 例
序 本書の構成と研究史概観
第一篇 専修大学図書館所蔵本の文献学的研究
第一章 伝冷泉為秀筆『源氏物語』桐壺巻本文の様相
一 はじめに
二 書誌・奥書
三 為経と為秀
四 為秀筆本の特色
五 おわりに
第二章 伝藤原為家筆『源氏物語』古筆切試論
一 はじめに
二 書誌・翻刻
三 仮名表記から見た書写年代
四 本文の性格
五 おわりに
第三章 菊亭文庫蔵『源氏物語』抜書六帖考
一 はじめに
二 書誌・翻刻
三 『万水一露』との関係性
四 『源氏物語』における琵琶伝授と菊亭家
五 画帖草稿の可能性
六 おわりに
第二篇 室町期における『源氏物語』本文の伝来と享受
第一章 伝正徹筆『源氏物語』の伝来と奥書
一 はじめに
二 正徹本の書誌
三 正徹本六種の奥書
四 奥書の連関性
五 おわりに─奥書から想定される書写経路─
第二章 正徹本の本文
─国文研本・京都女子大本・慶應大本・書陵部本を中心に─
一 はじめに
二 本文校異の割合
三 桐壺巻の比較
四 国文研本の様相
五 おわりに
第三章 大内家・毛利家周辺の源氏学─大庭賢兼を中心に─
一 はじめに
二 大内家旧臣大庭賢兼
三 賢兼の源氏学
四 おわりに
第四章 大庭賢兼筆『源氏物語』本文の様相
一 はじめに
二 賢兼筆本の書誌・奥書
三 賢兼筆本桐壺巻と正徹本の校合跡
四 おわりに
第五章 米国議会図書館蔵『源氏物語』の本文
─麗子本対校五辻諸仲筆本の出現─
一 はじめに
二 古筆了仲による折紙の近似
三 LC本と諸仲本の共通異文
四 LC本・諸仲本・麗子本の連関性
五 おわりに
*麗子本・諸仲本・LC本の桐壺巻翻刻対校一覧表
第三篇 近世初期における『源氏物語』享受
第一章 専修大学図書館蔵『源氏物語画帖』の詞書とその制作背景
一 はじめに
二 専大本の詞書
三 詞書伝称筆者の筆跡
四 専大本の成立時期
五 詞書のコーディネーター
六 専大本の制作背景
七 おわりに
第二章 『源氏物語画帖』の絵における俳画師野々口立圃の影響
一 はじめに
二 俳画師としての立圃
三 専大本の絵と『十帖源氏』の挿絵
四 専大本の絵の特色
五 おわりに
第三章 野々口立圃作『十帖源氏』の本文構造
一 はじめに
二 『十帖源氏』の本文と和歌比率
三 『十帖源氏』花散里巻の本文
四 『十帖源氏』関屋巻の本文
五 梗概化の継承
六 おわりに─立圃の制作意図─
結
初出一覧
あとがき
索 引(人名・現代人名・書名・事項)