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研究書(文学系) 詳細

20160226140358-0002

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新考 源氏物語の成立

書名かな しんこう げんじものがたりのせいりつ
著者(編者)名 西村 亨 著
著者(編者)名かな にしむらとおる
ISBNコード 978-4-8386-0292-6
本体価格 2,800円
税込価格 3,080円
判型 A5判上製カバー装
頁数 400頁
刊行日 2016/4/25
在庫 在庫あり

折口信夫の学統が生んだ新しい源氏物語像

紫式部ばかりが源氏物語の作者ではない



『知られざる源氏物語』で幅広い視野からその魅力を説き、源氏物語作者複数説の嚆矢たる『源氏物語とその作者たち』へと進化させた成立論に加え、「朝顔の宮追従に発して」「玉鬘十帖の論」「六条院の女性たち」「折口信夫の山田孝雄観」を合流させ、著者畢生の仕事を一冊に凝縮。
 折口信夫─池田彌三郎という学統を継承する著者が、折口源氏学で培われた「論理」をもって発展昇華させた源氏物語成立論を、特に未来ある研究者や、幅広い読者に伝えていきたいという強い思いで本書は成った。

目次
   Ⅰ 源氏物語とその作者たち

序の章 作者としての紫式部
 源氏物語の作者
 「紫の上」という呼称
 源氏物語の原本
 作品に対する権利

第一章 物語の不思議な構成
 問題の多い冒頭部分
 息子として生まれた運命
 添臥しの妻、葵の上
 予期しなかった続き具合
 光源氏の隠された一面
 中の品の女との出会い

第二章 巻々成立への関心
 巻と巻との繋がり方
 推論か空想か
 「夕顔」の文章テクニック
 荒れ邸でのひと夜
 六条の御息所の物語
 事件の後始末

第三章 紫の君の物語
 紫の君の登場
 推定される物語の欠落
 書き入れられた話柄
 明石の君の年齢
 紫と紅との対照
 醜女と老女
 物語の進行と執筆の順序

第四章 本格的な物語の構築
 軌道に乗った進展
 女性たちの二つのグループ
 花散里への疑問
 物語が構想される場
 ひとつの想定
 物語誕生の一例
 五節の君という人

第五章 「上」と称せられる紫の君
 帰ってきた光源氏
 各人各様の思わく
 嫉妬する妻の系譜
 「紫の上」あるいは「春の上」
 「上」の用例の初出
 巻々成立の前後
 武田宗利説の及ぼすもの

第六章 紫式部の源氏物語
 自作部分の検討
 紫の物語の再検討
 主要人物の勢揃い
 世の中のあるべき姿
 絵合の巻の意図
 退場する藤壺

第七章 朝顔の宮追従
 宮と光源氏の位置関係
 朝顔の名の初出
 花の盛りは過ぎやしぬらむ
 朝顔の宮の物語の特殊性
 朝顔の宮描出の意図
 結婚しない女の人生
 補足されるその後

第八章 紫の物語の終局
 肥大化した少女の巻
 「少女」の御の指示する人物
 少女・藤裏葉の話題の構成
 作者複数の可能性
 女房の文学の特色
 玉鬘系の巻々への進展

終章 男性作者の登場
 物語収拾の事態
 物語に関わる人物の性向
 見出された男性作者
 家庭の上に立って
 最後に残る問題


   Ⅱ 論文三編

朝顔の宮追従に発して
 朝顔の巻への疑問
 失われた場面の存在
 葵の巻の朝顔の宮
 賢木の巻以後の地位
 女性たちの新旧交替
 旧女性たちの登場と辞退
 新編としての源氏物語
 「光る源氏」と「輝く日の宮」
 新編源氏物語の成立

玉鬘十帖の論
 はじめに
 玉鬘十帖の位置
 玉鬘十帖の作者
 「玉鬘」から「野分」まで
 「野分」と「行幸」との間
 玉鬘の人物造型

六条院の女性たち
 舞台としての六条院
 いろごのみの構図
 玉鬘登場の意味
 六条院世界の変質

   Ⅲ 知られざる源氏物語

第一章 不幸な大作、源氏物語
 源氏物語は読まれていない
 源氏物語は民間伝承か
 源氏物語悪文説
 「かな文」の表現力
 敬語の特殊性
 文章表現の次元が異なる
 獲得された表現力
 物語としてのおもしろさ

第二章 源氏物語は何を書いた物語か
 光源氏は女性の敵?
 源氏物語は淫靡な作品か
 「狂言綺語」の罪
 源氏見ざる歌詠みは
 「もののあはれ」の論
 恋の「あはれ」の特殊性
 源氏物語の春

第三章 物語の理想としての「いろごのみ」
 をみなごよ、すこしよそはね
 「いろごのみ」の論の提唱
 古代日本人の恋
 「やまとごころ」と「いろごのみ」
 用語例を検討して
 理想の貴人の生涯
 折口信夫と源氏物語

第四章 あまたある源氏の物語
 「源氏物語」誕生の理由
 嵯峨源治のひとり、源融
 物語化された源氏の事績
 流謫の源氏、高明
 物語は成長する
 成長する歌物語の一例
 源氏物語以前の古物語

第五章 源氏物語はこのようにして作られた(一)
 作り物語の虚と実と
 斎宮に添って下る母
 夕霧誕生と葵の上の死
 「とのうつり」の主題
 四町を占める邸宅
 具体化された映画の描写
 春秋の争い

第六章 源氏物語はこのようにして作られた(二)
 光源氏の苦難の時代
 折口名彙「貴種流離譚」
 継承されるモティーフ
 死にに行くおとめ
 光源氏の「つままぎ」
 宮廷巫女の末裔
 王氏の妻を求めて
 結婚における男の使命

結語 知られざる大作、源氏物語
 源氏物語全編中の最高峰
 成長する光源氏
 源氏物語の未来のために

   付 折口信夫の山田孝雄観
折口信夫の山田孝雄観
 上
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 あとがき
 内容細目……伊藤好英
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