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那須与一の謎を解く 枠付き

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那須与一の謎を解く

書名かな なすのよいちのなぞをとく
著者(編者)名 野中哲照 著
著者(編者)名かな のなかてっしょう
ISBNコード 978-4-8386-0499-9
本体価格 2,000円
税込価格 2,200円
判型 A5判並製カバー装
頁数 322頁
刊行日 2022年5月27日
在庫 有り

 平家物語でも有名な「扇の的」の名場面。その場面の主役那須与一の名前は知っていても、那須与一がどんな人物か、実は良く知られていない。そんな那須与一の謎を探る。
 内容的には学術書ですが、これを一般の方々や学生さんにも読んでいただけるよう、90枚近くの図版(写真、イラスト、地図、図解など)を掲載しました。

【目 次】

はじめに
「那須与一」あらすじ

読解編
 第一章 扇の的の謎を解く
      良い〈読み〉とは
  第一節 鏑矢とは
    1 雁股とは
    2 鏑とは
   【コラム1 鏑矢の歴史】
  第二節 与一の背中にある矢
       ―矢いくさの実相に及ぶ―
  第三節 波風、船の揺れの再現
   【コラム2 北西の季節風か】
  第四節 逆接表現で示す逆境
   【コラム3 現地史跡の祈り岩・駒立岩】
  第五節 鏑矢を用いた理由―〈いくさ占い)―
   【コラム4 巫女の装束】
   【コラム5 いくさ神・いくさ占い】
  第六節 「小兵」ゆえのハンディ
  第七節 矢は長いのか短いのか、弓は強いのか弱いのか
  第八節 「七段ばかり」は二〇メートルか七七メートルか
  第九節 義経が与一に“鎌倉へ帰れ”と言うことの重み
 第二章 物語の仕掛けを見破る
      V字型構想とは
  第一節 扇の的現る―一つ目のV字型 下降↙部―
  第二節 実基の謎解き―一つ目のV字型 上昇↖部―
   【コラム6 実基の人物像】
  第三節 若武者を襲う試練
       ―二つ目のV字型 下降↙部―
  第四節 ゾーンに入った与一
       ―二つ目のV字型 上昇↖部―
   【コラム7 丸ぼやの家紋】
  第五節 追い詰められての〈神頼み〉
       ―三つ目のV字型 下降↙部―
  第六節 扇も射よげ―三つ目のV字型 上昇↖部―
  第七節 三つのV字型構想の小・中・大
  第八節 「那須与一」のクライマックス
       ―〈心理劇〉としての「那須与一」―
 第三章 物語の表現構造を見抜く
      カメラの〈寄り〉と〈引き〉
  第一節 「那須与一」のリアリティ
  第二節 エンディングの聴覚・視覚の世界
  第三節 操られる時間―〈串だんご〉理論―
  第四節 前半の趨勢表現
  第五節 装束描写の過去形と現在形
   【コラム8 源平の軍勢の数と質】
  第六節 なぜ敵である平家までも与一を称賛したのか
       ―〈源氏神話〉の寿祝性―

研究編
 第四章 「那須与一」と『平家物語』の
             あやしげな関係を明かす
      『平家物語』の多様なバージョン
  第一節 屋島合戦譚における「那須与一」の独立性
  第二節 屋島合戦譚の後次性
       ―「那須与一」の本当の意味―
  第三節 「七段ばかり」の決着
  第四節 「武者舞」の解読
   【コラム9 教材「扇の的」のゆくえ】
  第五節 屋島合戦譚の流動展開と〈プラットフォーム〉論
    1 〈プラットフォーム〉という考え方
    2 屋島合戦譚の諸本異同
    3 屋島合戦譚が二日間である理由
    4 「扇の的」は屋島合戦か志度合戦か
       ―四部本―
    5 「那須与一」の本編への組み入れ
       ―長門本のV字型構想―
    6 『源平盛衰記』の逆V字型構想
    7 延慶本の特異性
    8 バランス型の覚一本
 第五章 「那須与一」が発するメッセージを突きとめる
      物語の重層性
  第一節 那須与一の非実在性
       ―『那須系図』諸本を手がかりに―
    1 不自然な接合痕から
    2 那須与一は宗隆か資隆か
  第二節 那須与一のモデル那須光助
   【コラム10 与一の血統の存続問題】
  第三節 那須光助が駆けた那須野
  第四節 「那須与一」に込められたメッセージ
       ―反鎌倉・反体制―
  第五節 四部本の「那須与一」
  第六節 「那須与一」の成立圏と〈綱引き〉論
  第七節 後藤兵衛実基と〈怨親平等〉論
    1 実基像の虚構性
    2 実基像のモデル後藤範忠・後藤内貞綱
    3 近藤親家像の虚構性
    4 伊勢三郎像の虚構性
    5 後藤・近藤・伊勢を物語に登場させることの意味
    6 誰のための〈怨親平等〉か
  第八節 波状的な〈綱引き〉の痕跡
  第九節 史実と虚構の二元論を越えて
 第六章 「那須与一」の形成過程を解き明かす
      「那須与一」のパーツ論を越えて
  第一節 「那須与口の着想―住吉神鏑譚の本源性―
  第二節 「那須与一」にみえる住吉神鏑譚の痕跡
       ―「弓切り折り」―
   【コラム11『平家物語』研究の現在」
  第三節 〈神頼み〉の背景としての二荒山神話、
        俵藤太伝承
  第四節 扇の的の成立
  第五節 「与一」という名前の着想
  第六節 『今昔物語集』源頼光射狐譚の影響
  第七節 「那須与一」と『那須系図』と「鷦」
  第八節 「那須与一」のオリジナリティ
  第九節 『平家物語』の全体を窺う窓としての屋島合戦譚
おわりに
 参考資料
  『平家物語』巻一一 「那須与一」本文
  『常山紀談』巻一 「輝虎、平家を語らせて聞かれしこと、
           付けたり佐野天徳寺のこと」
  『即成院縁起』(『続群書類従』第二七輯上)
  『那須系図』(『続群書類従』第六輯上)
 参考文献
  コラム一覧
  図版一覧
 謝辞
 索引


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