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日本古典文学の言葉と思想

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日本古典文学の言葉と思想

書名かな にほんこてんぶんがくのことばとしそう

著者(編者)名 中西健治先生喜寿記念論集編集委員会 編
著者(編者)名かな なかにしけんじせんせいきじゅきねんろんしゅうへんしゅういいんかい
ISBNコード 978-4-8386-0795-2
本体価格 12,000円
税込価格 13,200円
判型 A5判上製函入
頁数 586頁
刊行日 2024年5月15日
中西健治先生喜寿記念論集
言葉と思想を巡る、文学がもつ普遍的な問いかけに挑む─

『竹取物語』『源氏物語』『浜松中納言物語』『夜の寝覚』から、中世、近世、説話文学まで、日本古典文学とは何かを問いかけた、文学研究の新たな地平を拓く気鋭の論攷三十二編。

  

序文…中西健治
物語、その「さが」を問う
  ─「散逸」と「改作」を軸にして─     原 豊二
かぐや姫の和歌の機能
  ─難題提出者に対する返歌の検討─     曽根誠一
光源氏初期の杳たる身分
  ─元服の夜の「そひぶし」と高麗の相人の観相─
                       坂本信道
看病する者の「食」─光源氏と薫を比較して─  荻田みどり
女一の宮の女房・小宰相について
  ─付、「土などのここち」小考─      吉海直人
『浜松中納言物語』「かうやうけんの后」の唐土の
   宮廷不参再考
  ─文脈・宮廷表現からみる男主人公との逢瀬の
   宿世における〈装置〉─         松浦あゆみ
『浜松中納言物語』における「たぐひ」
  ─衛門督北の方が果たす役割と物語展開─  八島由香
『浜松中納言物語』における吉野の聖の予言をめぐって
                       大槻福子
『寝覚物語』読解の試み─歌語「天の原」など─ 中西健治
寝覚物語本文整定試案─「ことなしび」と「ことならひ」─
                       須藤 圭
『夜の寝覚』における登場人物の意志と主題の関係
  ─「あながちなり」を手掛かりとして─   池田彩音
『夜の寝覚』第一部の男君造型
  ─「をさむ」・「しづむ」を中心に─    石橋 孝
『夜の寝覚』研究と古筆切           横井 孝
「虫愛づる姫君」の虫たち─神話世界との交歓─ 野村倫子
『雲隠六帖』テクストと〈源氏物語世界〉に関する
  若干の考察                中島正二
和泉式部「物思へば」歌と貴船神社       三浦俊介
紫式部の物の気(物の怪)観
  ─『紫式部集』四四番歌、「男」は「護法神」を
    召喚できるか─            星山 健
平安時代の女御と更衣
  ─宇多・醍醐朝の後宮にまつわる疑問四題─ 高橋照美
中野康章旧蔵『鹿百首』について        川崎佐知子
『後普光園院殿鷹百韻連歌』考         大坪 舞
衣笠本『紫式部物語・和泉式部物語』校訂試案  藤井佐美
大庭賢兼の和歌─地名を詠み込む歌に着目して─ 西本寮子
「扇市」攷
  ─本邦禅林における陸游詩受容を中心に─  中本 大
廣幡忠幸と慈照院               本多潤子
『醒睡笑』巻之五「婲心」における狂歌咄の特質 児島啓祐
『出世景清』題意考─景清の「出世」をめぐって─竹内洪介
芭蕉晩年の作風と『源氏物語』
  ─近江蕉門から伊賀蕉門へ─        髙井悠子
川越市旧袋町祇園社『牛頭天王縁起絵巻』から見る
  近世牛頭天王信仰の特徴          鈴木耕太郎
一言の失、一言の信
  ─僧正遍昭の「まことすくなし」と
   『南総里見八犬伝』─          藏中しのぶ
石川五右衛門「釜ヶ淵伝承」考         山本 淳
鹿児島県三島村のうつぼ舟伝説         原田信之
海外における和刻本漢籍受容の一考察      東野 陸

編集後記/執筆者紹介



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