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研究書(文学系) 詳細

9784838608232

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源氏物語〈もののけ〉論考

書名かな げんじものがたりもののけろんこう
著者(編者)名 森 正人 著
著者(編者)名かな もりまさと
ISBNコード 978-4-8386-0823-2
本体価格 8,500円
税込価格 9,350円
判型 A5判上製カバー装
頁数 292頁
刊行日 2026年7月9日
在庫 あり

〈もののけ〉は、
物語を陰から動かす存在であった。

平安時代の人々は〈もののけ〉をどのようなものと捉え、どのように対したか。
本書は、〈もののけ〉とは何かを明らかにすること、紫式部集、源氏物語における〈もののけ〉表現を読み解き、源氏物語において〈もののけ〉の意味するところを解き明かすことを目的とした。
これらの検討を通じて源氏物語の文学的意義に迫る。


序章
   一 はじめに
   二 源氏物語における〈もののけ〉の位置
   三 基点的研究の検証
   四 〈もののけ〉研究の動向から
   五 課題と目的および本書の構成
       ─付・各章と初出との関係

第一章 〈もののけ〉とは何か
   一 はじめに
   二 モノとケ
   三 物怪および怪
   四 邪気・霊気・物気
   五 〈もののけ〉の原義
   六 〈もののけ〉の語義と用法

第二章 〈もののけ〉への対処

   一 はじめに
   二 発症から快復までの概観
   三 〈もののけ〉発症と見立て
   四 発症原因の判断と対処法の選択
   五 験者による調伏─直接方式
   六 霊物を駆り移す─霊媒方式
   七 護法のふるまい
   八 顕露と退散

第三章 心の鬼の棲み処

   一 はじめに
   二 二つの辞書における「心の鬼」
   三 「疑心暗鬼」説検証
   四 鬼神のさまざま
   五 冥府の使者と地獄の獄卒
   六 目に見えぬ鬼としての心
   七 心という鬼

第四章 心の鬼のふるまい
   一 はじめに
   二 「心の鬼」の扱いの検証
   三 源氏物語「心の鬼」の検討状況
   四 「心の鬼に─思ふ」型
   五 その他の用例と辞書の記述
   六 源氏物語読解に向けて

第五章 紫式部集の〈もののけ〉詠
   一 はじめに
   二 小法師=護法説と反響
   三 小法師=護法のはたらき
   四 「亡き人に」「ことわりや」の呼応
   五 回帰する批評

第六章 葵巻の〈もののけ〉─顕露まで
   一 はじめに
   二 葵上の〈もののけ〉発症
   三 〈もののけ〉の調伏
   四 「いきずたま」観念の基盤
   五 魂のふるまい
   六 心のはたらき

第七章 葵巻の〈もののけ〉─顕露以後
   一 はじめに
   二 生霊顕露
   三 芥子の香
   四 〈もののけ〉取り入る
   五 心の鬼に
   六 光源氏の選択

第八章 若菜下巻の〈もののけ〉
   一 はじめに
   二 発症から顕露まで
   三 死霊顕露
   四 天翔る霊
   五 調伏と慰撫と

第九章 宇治の〈もののけ〉
   一 はじめに
   二 「白きもの」の発見
   三 横川の僧都の修法と加持
   四 〈もののけ〉顕露から快復へ
   五 死霊の語り
   六 宇治の冥の空間

第十章 光源氏と〈もののけ〉
   一 はじめに
   二 光源氏─その聖なる光輝
   三 光源氏─その罪業
   四 栄華に差す影
   五 〈もののけ〉を問い直す
   六 〈もののけ〉の発動から退散まで
   七 源氏物語における〈もののけ〉表現の特徴
   八 光源氏につきまとう影

 あとがき
 索引


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